■「チームから求められているのは…」
今シーズン、ボルシアMGには、同じブンデスリーガ1部ハイデンハイム(昨年8位)からフォワード、ティム・クラインディーンストが新加入した。昨シーズン12ゴール5アシストを記録し、今シーズンも10試合で6得点と好調をキープ(得点ランキング3位)。ついに、10月にはドイツ代表に初召集された、現在29歳の長身ストライカー(194センチ)である。
今季のボルシアMGは、昨季のサッカーとベースは変わりませんが、前線に関しては、攻撃のバリエーションが増えましたね。
昨シーズンまでは、ボールをたくさん前に蹴って、そのボールを前線で収めて、それから攻撃に移るというスタイルでしたけど、今シーズンはハイデンハイムからフォワード、ティム・クラインディーンストが新加入しました。彼は背後にも抜けられるし、クロスにも強い、サイド攻撃も得意ということもあって、チームとして攻撃の選択肢が増えましたね。
でも、僕自身、やることが変わるわけではありません。チームから求められているのは、ゴール前の仕掛けと得点です。そして、ボールを収める、ポストプレー。セオアネ監督は僕のウィークポイントを見抜いて、その部分を練習などで浮き彫りにして、フォワードの選手として成長させてくれているので、とてもありがたいですね。
出場できないのは悔しいですが、可能性はあるし、やり続けていれば必ずできると思っています。コウくん(板倉滉選手)が「チャンスがない中でも、フォワードはつねに結果(ゴール)を残すだけ、おまえならできるよ」って言ってくれているのも、自分の中で大きな支えになっています。
A代表のコウくんは、いつも意識が高いので、いろいろなことを学ばせてもらっています。近い将来、自分も一緒にA代表でプレーしたいですし、しなければならないと思っています。
コウくんは一緒にピッチに立ったら、絶対に点を決められるようなパスを出すと、話してくれていますし、信じて動き出したいと思います。できるだけ多くゴールを挙げたい。いま考えるのは、そのことばかりです。(構成/了戒美子 ※次回は12月2日(月)、朝5時30分、配信予定です)