現在、イングランドでプレーする元U-20代表FW横山歩夢が、衝撃的なゴールを決めた。1試合で決めた欧州初ゴールを含む2得点に、日本のファンが驚愕している。
今シーズンのイングランドでは、日本人選手が多くプレーしている。プレミアリーグのリバプールMF遠藤航らのみならず、2部相当のチャンピオンシップでもリーズ・ユナイテッドの田中碧といったサッカー日本代表選手がサッカーの母国を舞台に戦っている。
また、3部相当のリーグ1に所属するバーミンガム・シティでもサムライたちが奮闘している。今季から加入した岩田智輝は先週にも鮮烈なゴールを決めて、国内外のファンを驚かせていた。
さらに今週、もうひとりの日本人選手がバーミンガムに歓喜をもたらした。今夏にサガン鳥栖から完全移籍で加入した横山歩夢である。
元プロ選手を父に持つ横山は、2021年に当時J2だった松本山雅FCでプロキャリアをスタートさせると、2023年には鳥栖に完全移籍し、J1の舞台に立った。
鳥栖での1年目は負傷にも悩まされたが、2年目となる今年には徐々に先発に定着してリーグ戦24試合で5ゴール。8月には、バーミンガムへの完全移籍を果たした。
その横山はリーグ戦ではベンチ入りして交代出場しているものの、まだ先発はない。ただし、プレミアリーグとチャンピオンシップのU-21チームに加え、リーグ1とその下部リーグであるリーグ2のチームが出場するEFLトロフィーでは、すでに先発を経験済みだ。さらに、現地時間1月29日に行われたフラムU-21戦では、ついにゴールを決めてしまった。
欧州での初ゴールは、キレキレのドリブルから始まった。左サイドでボールを受けると、細かいタッチから、一気に縦に抜け出す。深くえぐると見せると、相手DFは思わずスライディングタックルで反応したが、これをあざ笑うかのように深く切り返し。さらに1タッチで内へ持ち出し、直後に右足を振るうと強烈な一撃がゴールネットを揺らした。
さらには、後半9分の自身初ゴールからちょうど20分後には、また違う技術を見せて自身2点目を奪った。やはり左サイドでボールを持った横山だが、今度は縦にボールを出して仲間を走らせる。チームメイトが入れたクロスは相手DFに当たったが、弧を描いた軌道の落下点にいたのは横山。冷静に浮き球を直接叩くと、見事なボレーシュートとなった。