11月2日、国立競技場で第32回ルヴァンカップの王者が決まった。その勝負を決したPK戦で、サッカー日本代表のレジェンド2人の姿に注目が集まった。
延長を終えて3-3。120分を戦っても勝敗は決しなかったため、名古屋グランパスとアルビレックス新潟はPK戦にすべてを懸けることとなった。エンドは、名古屋グランパスのベンチ側。選手、スタッフはそれぞれ肩を組んで、キッカーとGKに念を送った。
その名古屋スタッフ陣の中に、意外な2人の姿があった。武田修宏氏と中澤佑二氏である。武田氏は1967年生まれの現在57歳で、読売サッカークラブ(後にV川崎)などで活躍したストライカーだ。
中澤佑二氏は1978年生まれで現在46歳。日本代表として110試合に出場し、東京Vと横浜F・マリノスで活躍したCBである。
2人は名古屋に所属した経験はないが、特別コーチとして今年の名古屋のキャンプに参加。チーム作りを進める中で、その経験と技術を伝授していた。その縁もあって、この晴れの舞台に駆け付けたようだ。