“最強の個”としてJ2リーグを席巻してきたブラジル人助っ人による約70m独走ドリブル破壊弾が反響を呼んでいる。
10月27日に行われたJ2リーグ第36節で、V・ファーレン長崎は4-1で鹿児島ユナイテッドFCに快勝した。その試合で2得点を決めて勝利の原動力となったのが、身長187cm、体重80kgの恵まれた体躯を持つ27歳のMFマテウス・ジェズスだった。
2018年にガンバ大阪で半年間プレーした後、ポルトガル、ブラジルでのプレーを経て2023年夏に長崎に加入したマテウスは、再来日2年目の今季、開幕から圧巻のプレーを続けて14得点5アシストをマーク。そしてリーグ戦出場34試合目となったこの日、3試合連続で3トップのセンターFWとしてスタートすると、前半43分には得意の左足で今季15得点目を奪う。そして迎えた後半12分だった。
自陣最後方からのクリアボールに自陣中盤の右サイドで拾いに行ったマテウスは、バウンドして浮き上がったボールをヘディングで前方のスペースに大きく弾き出すと、そのままダッシュ。競り合ったDFを追い抜かし、捨て身のタックルも掻い潜る。そしてボックス内でカバーに入った2人目のDFと対峙すると、鋭い連続シザースから中央に持ち出すと、GKの逆を突いての左足シュートを決めた。