2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選前半戦の山場と位置づけられた10月のサウジアラビア(ジェッダ)・オーストラリア(埼玉)2連戦が終了した。
ご存じの通り、結果は1勝1分。4戦終了時点の勝ち点は10で、同5で並んでいるオーストラリア、サウジアラビア、バーレーンと5ポイント差でダントツ首位を走っているのはポジティブだが、オーストラリア戦の1-1のドローというのはどうしても不完全燃焼感が拭えない。
ボール支配率65.2%、シュート数も相手の1本をはるかに上回る10本を放ったものの、日本が強固なブロックを完全に攻略できたのは、オウンゴールを誘発した中村敬斗(スタッド・ランス)の局面打開くらいだった。
「あれだけサイズがあって守る相手はたぶん、限られている。世界の強豪がただサイズのデカい3枚を並べるかといったらそうではないと思う」と久保建英(レアル・ソシエダ)もオーストラリアの超守備的戦術を驚き半分で評していたが、「固められた相手を崩す」というアジア特有の命題にまたも日本は直面したと言っていい。