サッカー日本代表は、ワールドカップ最終予選でオーストラリア代表と対戦。ホーム埼玉スタジアムで、1-1で引き分けた。初戦から続いていた勝利が3試合でストップした格好だが、この結果は何を意味するのか。ベテランサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、そのオーストラリア戦の「内容」から、11月に待つアウェイ2戦の「展望」まで語り尽くした!
■1点返したのは「力がある証拠」
――引き分けましたが、2位とは勝点5差ですし、10月シリーズをうまく乗り越えたと言っていいですか。
後藤「サウジとオーストラリアという一番強い相手と対戦して、この結果だからね」
大住「貯金があったから、これでOKという感じかな」
後藤「本来なら、このオーストラリア戦で勝点3を取りたかったけど、この10月シリーズが一番難しい日程だったのは間違いないでしょうね。9月には一番暑い時期のバーレーンでの試合という難しさがあったけど、今度はサウジとオーストラリアの連戦で、しかもサウジはまだ暑い時期だった。最終予選最初のこの4試合目までが難しいだろうと思っていたし。11月以降は移動などを考えても、これまでの4試合ほど難しいことはない。ということで、かなり楽観的になりますね」
大住「後藤さんはいつも楽観的だからなあ。次のインドネシア戦がすごく大事だと、僕は思うけどな。勢いに乗らせたらものすごく難しいチームだから」
後藤「でも、中国に負けちゃったよ」
大住「後半に追いつくかと思ったけどな。それでも1点返したのは力がある証拠だと思うけどね」