【サウジ戦でも生命線だった”森保ジャパン”の心臓。遠藤&守田の“絶対性”に潜むリスク(1)】1点おのアシストした守田、その攻め上がりを促した遠藤との信頼……阿吽の呼吸がもたらすものの画像
サウジアラビア戦でのサッカー日本代表の守田英正 撮影:中地拓也

 アジア最終予選で重要な働きをしている2人がいる。キャプテンの遠藤航、そして2ボランチを組む守田英正だ。

 ここまで3試合の全てにスタメンで起用されて、それぞれ2試合でフル出場している。中国戦は遠藤が途中で田中碧に代わり、バーレーン戦では終盤に守田がお役御免となり、鎌田大地が2シャドーから左ボランチに下がって遠藤との2ボランチを形成した。
 ここまでの3試合を3ー4ー2ー1で戦ってきているが、高い位置からハメに行く時は4ー4ー2、自陣に構える時は5ー4ー1になる可変性の高いシステムにおいても、チームの心臓である二人のボランチのバランス感覚は生命線だ。常に攻守のバランスを取りながら、ピンチには最終ラインのスペースを埋めてボールを跳ね返し、チャンスと見れば前目に攻め上がって、フィニッシュに厚みをもたらしている。
 ポゼッション能力が高く、カウンターも鋭いサウジアラビアとの戦いで、二人の重要性はさらに増した感があった。遠藤はサウジアラビア戦における守田との関係について「かなり大事にはなると思っていた。(4ー3ー3の)相手もアンカーがいて、8番のポジションが2枚いてみたいなところで、マンツーマン気味に来ていたので。そこでうまく剥がせればというのはイメージしていた」と振り返る。

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