J2のV・ファーレン長崎が、新スタジアムでの初ゲームに臨んだ。試合はもちろん、開始前どころか入場時点からの斬新すぎる光景に、多くのサッカーファンから驚きの声が上がった。
10月6日に行われたJ2第34節は、長崎にとって歴史的な一戦だった。新スタジアム、PEACE STADIUM Connected by SoftBank(愛称ピースタ)で臨む初めてのゲームだったのだ。
まさに、待望の新スタジアムだ。競技のみならず、街全体を巻き込んでの一大プロジェクトのスタートとなった。
新スタジアムはJR長崎駅から徒歩10分というアクセス最高の街中にある。そもそもアリーナやオフィスビル、ホテルも一体となった「長崎スタジアムシティ」の一部であり、まさに長崎市全体の盛り上がりに一役買うインフラとなっている。
そのこけら落としとなる一戦に、長崎は同じ九州を本拠地とする大分トリニータを迎えた。九州ダービーでもあり、まさに負けられない一戦だった。
試合前から、両チームのファンともに訪れた新スタジアムの様子をSNSなどで伝えていた。長崎のファンのみならず、サッカーファン、さらにはあらゆる人を魅了するスタジアムが完成した。
試合への期待は最大限に高まっていたはずだが、選手たちはスタジアム入場だけでもファンの驚きを呼んだ。前代未聞と言うほかない光景が繰り広げられたのだ。
クラブは試合前、SNSで選手たちの入場の様子を動画で公開した。ふつうならば、バスで入口付近まで乗りつけ、スタジアムへと入っていくものだが、新スタイルはまったく違った。選手たちはスタジアムとほぼ一体化しているホテルから徒歩で移動。ピッチの中を通って、ロッカールームへと向かっていったのだ。