ポルトガル1部ジル・ヴィセンテに所属するMF藤本寛也が現地10月5日に行われたリーグ第8節エストレラ戦で、今季5得点目となる強烈なゴールを決めた。
在籍5年目のシーズンを迎えて主力に定着している藤本は、この日も背番号10を付けて4-3-3のインサイドハーフとしてスタメン出場した。そして1点を先制して迎えた前半33分だった。
味方が前線からのプレスで奪ったボールを左サイドのアタッキングゾーンで受けた藤本は、ドリブルでボックス内に侵入すると、相手の1人目のDFの股の間を抜いて中央の味方へ斜めのラストパスを送る。そのパスは2人目のDFにスライディングで防がれたが、直後の隙を逃さなかった。中途半端になったクリアボールに素早く反応して再びマイボールにした藤本は、そこから縦に持ち出した直後に得意の左足を一閃。体を投げ出してきた3人目のDFに対して、再び股の間を通す鋭いシュートを逆サイドネットに突き刺した。
1999年7月1日生まれの25歳で、東京ヴェルディのアカデミー育ちの藤本。2020年夏にポルトガルへ渡った直後から移籍1年目から主力として活躍を続け、在籍4年目となった昨季はリーグ戦33試合出場で3得点7アシストと出色の働きを見せた。そして5年目の今季は、これでリーグ戦8試合で5得点2アシスト。まさに“覚醒中”だ。