J1の名古屋グランパスが、次回リーグ戦ホームゲームでの来場者プレゼントを発表した。今季限りでチームを去る守護神を送り出すためのアイテムに、ファンから感激の声が上がっている。
悲しいが、別れの時はやってくる。名古屋はシーズン真っただ中の7月、名古屋は主力選手の今季限りでの退団を発表した。ランゲラックが、母国への帰国を決意したのだ。
オーストラリア生まれのランゲラックは、Aリーグでのプレーを経て、2010年にボルシア・ドルトムントに移籍した。シュツットガルトも合わせてドイツで7シーズンを過ごし、スペインでの1シーズンを挟んで2018年に名古屋に加わった。
名古屋では初年度からレギュラーとなり、翌年にはクラブのレジェンドである楢崎正剛氏がつけていた背番号1を受け継いだ。その後も定位置を譲ることなく、2021年にはルヴァンカップ優勝にも貢献していた。
2021年には家族との時間を大事にすることを理由に、オーストラリア代表からの引退を宣言していた。今回、帰国を決めたのも、長男が小学校に入学するタイミングで、母国で両親や兄弟と生活ことを望んだからだという。
この偉大な守護神を送り出すにあたり、クラブは「YOU ARE THE ONE ~Mitch Langerak~」と題した送別プロジェクトをスタートさせた。10月19日のJ1第34節・北海道コンサドーレ札幌戦では、試合後に「Thanks Mitch Ceremony」を実施する。
このイベント開催にあたり、来場者にはプレゼントが用意される。「YOU ARE THE ONE 記念ブックレット(仮)」とともに、「ミッチのハンドサイン」が先着3万名にプレゼントされるというのだ。
10月2日には、「ミッチのハンドサイン」のデザインが発表された。手にはめる大きなグローブのようなグッズで、ランゲラックのトレードマークでもあるサムズアップポーズをかたどっている。色はもちろんクラブカラーの赤で、親指を立てて右手を掲げるランゲラックの姿がプリントされている。