■仙台は山口とのサバイバルマッチに挑んだ
厳しいアウェイゲームで、貴重な勝点3をつかんだ。
J2リーグ第33節が9月28、29日に行なわれ、5位のベガルタ仙台は29日、9位のレノファ山口FCとアウェイで対戦した。仙台の勝点は52で、山口は47である。J1昇格プレーオフ出場をめぐる争いで、重要な意味を持つ「サバイバルマッチ」だ。
仙台は前節と同じメンバーで、いつもの4-4-2のシステムを組んだ。ここ3試合連続で勝利を逃しており、アウェイとはいえ勝点3奪取がマストと言っていい一戦である。
対する山口も4連敗中と、勝ち星から遠ざかっている。直近2試合は清水エスパルスに1対4、ジェフユナイテッド千葉に1対4と、いずれも敵地ながら大量失点を喫している。J1昇格プレーオフ圏へ浮上するためには、負けられない一戦だ。
仙台の2トップは前節に続いてFW中山仁斗とFWエロンだ。いずれも人に強いタイプであり、ボールを収めてもらう、起点を作ってもらうという狙いがあり、その先には2列目のサイドに立つMF郷家友太とFW中島元彦のシュートセンスや決定力を生かしたいとの意図があっただろう。
しかし、仙台とは対照的に背後へのランニングが持ち味の相手2トップに、何度か難しい場面を作られる。中山とエロンにボールが入る場面も、彼ら2トップがコンビネーションを発揮する場面も少ない。必然的に、郷家と中島がアタッキングサードでボールに触る機会もかなり限られた。
35分過ぎにはCKを連続して獲得し、エロンとMF松井蓮之のヘディングシュートが相手GKを襲ったが、得点を奪うことはできない。山口に主導権を握られているわけではないが、自分たちも握ることができないという状況で、前半が終了した。