「壁を越えたら入る」という、そんな自信に満ちたフリーキックは狙い通りにゴールに吸い込まれた。
山田楓喜は力の入った歓喜の後に、何度も左足を指し示した。
今季は五輪などもあって18試合の出場で5ゴールだが、FKでは3つ目だ。半年ぶりのFKからのゴールだった。
好調な東京Vは4連勝。順位は6位だ。
この日はゴール裏にぎっしり感があった。
「本当に多くのサポーターが来てくれました」
城福浩監督は彼らに感謝した。
「山田楓喜は何度か壁に当てることがあって思い通りキックができていなかったので、力まなければいいと思って見ていました。壁に当てずにふわっとしたボールを蹴れたのはさすがだなと思いました」
一方で最下位の鳥栖は5連敗になってしまった。