■関根が原口に感じること

 もちろん、そのためにも原口自身がコンディションをトップに引き上げ、先発でフル稼働できるように仕向けなければいけない。それは必須テーマだ。欧州から日本に戻った選手は往々にしてフィットするまでに時間がかかるもの。昨季MVPの大迫勇也(神戸)も本来の鋭いゴール間隔を見せるようになるまで1年以上の時間を要している。

「元気くんは33歳で、海外最後の年に試合に絡めなかったのに『こんなに動けるの?』と思うくらいなんで、僕は何も心配していません」と同じく海外復帰組の関根も太鼓判を押していた。後輩の前向きな声に呼応し、背番号78は可能な限り、迅速にチームに適応し、圧倒的違いを見せていくべき。

 今の苦境を救えるのは、やはりこの男だろう。原口には大きな影響力を示してほしいものである。
(取材・文/元川悦子)

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