未完の大器と呼ばれた大型ストライカーの北関東ダービー決勝ゴール後のヒーローインタビューが話題をさらっている。
9月15日に行われたJ2リーグ第31節で、水戸ホーリーホックは敵地で栃木SCと対戦し、雷雨での中断があった中で 3-2の勝利を収めた。殊勲者は、後半開始から途中出場し、2-2出迎えた後半28分に絶妙な裏への抜け出しから左足シュートを決めたFW中島大嘉だった。
話題となったのは、その試合直後のヒーローインタビューだった。今年の7月19日にレンタル加入した22歳、身長188cmのストライカーは、カメラの前でマイクを向けられると「ホッとしました。でも足りないです。1点しか決めてないんで。3点ぐらい取るはずやったんですけど」と持ち前のビッグマウスぶりを見せながら語り始めると、「今日(中断など)いろんなイレギュラーがあって、こういう時に英雄ってのは現れるんじゃないかと。現れるなら俺やろなって、生まれてからずっと思ってるんで。多少は英雄っぽいプレーができたかなと思いました」と試合を振り返った。
さらに“中島ワールド”は続き、ゴールシーンについて、左足でのシュート練習を続けてきたことを明かしながら「シュートって、うまい棒を買う感覚で打てばいいと気づいた。車とか家とか買う時くらい緊張して蹴ったら外れるんで、うまい棒ぐらいの心持ちで打った。練習の成果が出ました」と真顔で答え続けた。