■鈴木優磨「僕は戦力だと思っている」

 そしてもう1人の徳田はご存じの通り、まだ高校3年生。鹿島の未来を背負う若きFWが後半37分という追い込まれた時間帯に鈴木優磨のパスを受け、佐々木翔を背負いながら反転シュートを決め切ったのだから、指揮官もチームメートも喜ばないはずがない。

 17歳6カ月27日でのゴールは、かつて内田篤人がマークした17歳11か月22日のクラブ最年少ゴール記録を更新した形。まさに”内田超え”の偉業だったのである。

「負けてる状況だったのでゴールしか見てなかったですし、つねにシュートを狙ってたので、自分の中で打てる形が来たなと思って迷わず打ちました。自分の体もうまく入れることができましたし、ファーストタッチもシュートを打てるところに置けたので、迷わず打てました」と本人も堂々たる口ぶりでメディアの取材に応じていたが、この時点で点取屋の風格を漂わせるところがあった。

「僕は戦力だと思っている。よく決めてくれました。左足に付けてあげれば、彼の能力なら反転して打てるなと感じていた。僕も同じFWとして気持ちが分かるので。ターレスもすごくアクセントが効いていて、今後、すごい力になってくれると今日やって感じましたね」と鈴木優磨も徳田、ターレスが後半途中から入った効果を絶賛。チャヴリッチが長期離脱している今、新たな攻撃のピースが迫力をもたらしてくれるという手ごたえをつかんだ様子だった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4