■6万人を収容する「新スタジアム」へ
バスの停留所だけでなく、都市名にしても施設名にしても、漢字だと覚えやすいでしょう。
たとえば、11月19日には中国とのアウェー戦がありますが、会場は福建省厦門市にある「白鷺体育場」です(まだ、正式発表はありませんが)。約6万人を収容する新しい陸上競技場で、可動式の観客席が付いているそうです。
「白鷺」。日本人なら、すぐにスタジアム名を覚えることができます。「しらさぎ」として記憶に残るでしょう。
漢字の威力です。
ただし、「白鷺体育場」を発音することはできません。「白鷺」の発音をカタカナにすれば「バイルー」となりますが、これをそのまま読んでも中国人には通じません。
中国語には「声調」というものがあるからです。音の高低によるアクセントみたいなものです。「バイ」は「バ」より「イ」のほうを高い音で発音しないといけません。「ルー」は「ル」を高く発音して「-」で下がります。これを間違えると、同じ「バイ」でも他の漢字=他の意味になってしまいます。
中国ではその発音がローマ字でも書いてあることもあります。「ピンイン」という方式でローマ字化してあるのですが、これも中国語を知らないと読みにくいものです。