■「森保さんは知ってくれています」
五輪初戦の5日前に行われた強化試合のスペイン戦。町田は、冨安との交代で後半開始時から途中出場した。しかし、スペインのクオリティの高さに衝撃を受けたという。
「五輪直前に行われたスペイン戦で、本当に何にもできなかった。ずっと相手にボールを持たれていたので、“ヨーロッパでやらなきゃダメだな”と強く思うようになりました。
五輪の後、当時、所属していた鹿島アントラーズの強化部の方に“海外に行きたいです”と話をしました。
強化部も、僕の思いを汲んでくれて。それでベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズにレンタル移籍の形で出してもらうことになりました。
東京五輪のときも監督は森保一さんでしたけど、僕が試合に出ることができなくて悔しい思いをしている姿を、森保さんは知ってくれています。
そういう意味では、今のA代表で試合に出場できているのは、あの辛い時期があったから。それは間違いないです。あの五輪はキャリアの大きな転機になりました」
2022年1月、意を決してベルギーに渡った町田は、ここから急激に成長していくことになる。
※町田浩樹プロフィールは【独占インタビュー2】でご確認ください。