■パルマの選手たちは猛抗議するも…

 退場シーンの映像を改めて見ると、先にボールに触れたのは鈴木であり、その後の衝突は間違いなく不可抗力だった。しかし、形的には鈴木がカンフーキックを見舞っており、見た目の印象は良くない。あと半歩早く反応して頭でクリアできればベストだったが、タイミング的には非常に判断が難しくなり、危険なプレーになったことは確かだった。それでも「先にボールに触れた」と鈴木を含めてパルマの選手たちは猛抗議することになった。

 しかし、判定は覆らず。そして数的不利となったことに加えて、すでに交代カードをすべて使っていたパルマは、DFのエンリコ・デルプラートを急造GKとして起用するも、ナポリが後半アディショナルタイムに2得点を決めて試合終了。パルマにとって、そして鈴木にとって非常に悔やまれる黒星となった。

 結果的に鈴木が戦犯と言われても仕方がないが、まだまだ巻き返すチャンスはある。多くのファンから様々な見解、意見が寄せられた退場劇を糧に、鈴木の成長と奮起が求められる。

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