ベルギー1部シント=トロイデン(以降、シント)が「最強イケメン」谷口彰悟や「国防ブライアン」こと小久保玲央ブライアンら新加入メンバーの力で再浮上のキッカケを探る中、対戦したユニオン・サン=ジロワーズ(以降、ユニオン)は、メキメキと評価を上げている日本代表DFが、守備の要としてユニオンを引っ張り、広い守備範囲をケアしながら、余裕を持ってシントの攻撃をいなした。そう、早稲田大学を卒業した、知性派として知られる町田浩樹が、その人だ。
■日本人が6人もいるとやりにくい(笑)
知性派は試合後、座り込む藤田譲瑠チマに駆け寄ると激励の言葉をかけ、握手を求めた。そんな爽やかな町田選手にシント=トロイデンの印象を聞いてみた。
「シントは下位に沈んでいますが、残り時間わずかでの失点などの不運もあって、チームとしては弱くない。ただ正直、日本人が6人もいるとやりにくいですね(笑)」
と報道陣の笑いを誘うと、一転してユニオンのチーム状況を嘆いた。
ケガ人が多く、さらに移籍で主要メンバーが減ってしまったという。そのため、難しい試合もあったが、この2試合は無失点で終えることができてよかったと笑顔を見せた。