イタリア1部のローマが、今シーズンのサードユニフォームを発表した。豊かな歴史を大事にしつつ、現代風にアレンジしたデザインに、世界中から高評価が寄せられている。
ヨーロッパの新シーズンがスタートし、イタリアでも今月、セリエAが開幕した。まだ2節までを終えただけだが、連勝したユベントスが首位に立っている。
一方、こちらも当然2試合しか終えていないわけだが、芳しくない位置にいるのがローマだ。1分1敗と未勝利で、15位につけている。
そんなローマが、今シーズンのサードユニフォームを発表した。もしかすると、最適なタイミングでの発表だったかもしれない。
今回のサードユニフォームのテーマは、歴史である。永遠の都をホームとするクラブの、豊かな歴史を想起させるものだ。
ベースとなっているのはダークブルーだが、これは1991-92シーズンをモチーフとしている。現在のサプライヤーでもあるアディダス社が、初めてダークブルーを採用したのが、このシーズンだったのだ。
当時はなかなか優勝争いに絡むことができず、クラブが買収されて会長交代があった時期だった。だが、1992-93シーズンには、レジェンドであるフランチェスコ・トッティが16歳でデビュー。その後、時間がかかったものの2000-01シーズンの優勝へとたどり着く、いわば「夜明け前」の時期だった。
また、このユニフォームの胸にあるのは、ふだんは見慣れないエンブレムである。エンジで縁取られた黒地に、黄色で「ASR」の文字。これは設立から数年立った1933年当時のエンブレムを再現したものだという。