イングランド・プレミアリーグのエバートンが、新シーズンのサードユニフォームを発表した。「100年前の野球風」のデザインに、多くの賛辞が寄せられている。
ヨーロッパでは新シーズンがスタートし、さらにはファンの期待に追い打ちをかけるように、新たにホーム、アウェイ用に加えてサードユニフォームを発表するクラブが出ている。
伝統が重んじられるホーム用などに加えて、第3のユニフォームは遊び心を前面に出したものが多い。奇抜な色やデザインが用いられることも多く、賛否が分かれるものが少なくないものの、当たった時の衝撃度は小さくない。
今回、エバートンが発表したサードユニフォームは、どうやら「当たり」のようだ。むしろ「ヒット」、あるいは「ホームラン」とでも言った方がいいかもしれない。
モチーフとしたのは、100年前の野球の試合である。エバートンのホームスタジアムであるグディソン・パークでは1924年10月23日、アメリカのプロ野球チーム、シカゴ・ホワイトソックスとニューヨーク・ジャイアンツのエキシビションマッチが行われており、その試合に着想を得たものだという。
イギリスではクリケットは盛んだが、野球が人気であるとは言いがたい。だからこそ、今回のデザインは、100年の時を超えて新鮮なものだとも言える。
ベースカラーは、どこか昔の写真を思わせるセピア色に近いカーキ色。襟と裾を茶色で締めているが、シンプルなデザインにとどめているのも、確かに昔のベースボールユニフォームを想起させる。