【長澤和退団で求められる、ベガルタ仙台の「プラスの化学変化」(2)】長澤が語った昨季と今季の違い……「なかなか勝てず、チームが分裂してしまうかも」の危機からの力強き脱却の画像
ベガルタ仙台の長澤和輝 撮影:中地拓也
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 敵地・フクダ電子アリーナへ乗り込んだ、ジェフユナイテッド千葉とのJ2リーグ第28節で、ベガルタ仙台は両サイドバックが負傷退場する事態に見舞われた。

 開始10分で右サイドバックの髙田椋汰に代わって真瀬拓海が投入された。ベンチにDF登録の選手が皆無になった状況で、J1のFC町田ゼルビアから今夏に加入し、左サイドバックで初先発していた奥山政幸も56分に交代を余儀なくされた。

 奥山に代わって左サイドバックに入ったのは工藤蒼生。千葉戦を最後に海外移籍へ向けてチーム離脱が決まっていた長澤和輝が、ベンチへ下がった80分以降は主戦場のボランチへ回った24歳は、2-4で逆転負けした直後にこう語っている。

「この試合に勝って、和輝くんがいなくても『安心してください』という思いを込めて送り出したかったので残念です。ただ、試合後には『自分が頑張ります』といった話を和輝くんにしたので、あとは自分が頑張るだけだと思っています」

 ジュニアからジュニアユース、ユースと仙台のアカデミーで育った工藤は阪南大をへて仙台へ加入。ルーキーイヤーの昨シーズンは0試合に終わったJ2リーグ戦の出場が、今シーズンはすでに16試合、1009分へと増えている。

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