森山佳郎監督が直々に指導したトップ選手という意味では、直近の2024年パリ五輪でベスト8まで勝ち上がったU-23日本代表の複数人もそれに該当する。
キャプテン・藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)を筆頭に、三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、鈴木海音(磐田)、野澤大志ブランドン(FC東京)、佐々木雅士(柏)は2019年U-17W杯(ブラジル)に参戦しているし、斉藤光毅(ロンメル)、小久保玲央ブライアン、山本理仁(ともにシントトロイデン)、藤尾翔太(町田)なども指揮官が複数回招集した戦力だ。
それだけに、森山監督もJ2中断期間の多忙な中、彼らの戦いぶりをチェックしていたはず。特に”国防ブライアン”の異名を取った小久保の成長ぶりには目を見張るものがあったという。
「同じ世代に鈴木彩艶(シントトロイデン)とブランドンがいましたけど、ブライアンも何回か招集して試しました。
潜在能力は間違いなく高かったけど、10代の頃は少し協調性が足りなくて、周りの空気が読めないところが垣間見えました。代表チームは一体感や結束力が大事ですから、そういった能力も重要なんです。
あれから5~6年が経ちましたが、『ブライアンがだいぶ大人になった』という話は関係者からも聞いていました。それに伴ってプレーも安定したのかなと思います」