10番を背負う日本屈指のゲームメーカーが見せ付けた、ピッチ上での“別格の存在感”に大きな反響が寄せられている。
8月7日に行われたJ1リーグ第25節、川崎フロンターレ対ヴィッセル神戸の一戦は、ホームの川崎が3-0で勝利した。神戸に2人の退場者が出た影響が多くあったとはいえ、川崎にとっては今季初の連勝を飾った意味のあるゲームであり、その試合で大きな存在感を見せたのが、川崎の10番、大島僚太だった。
静岡学園高校出身の大島は、現在31歳。2011年に川崎に入団し、2016年シーズンから10番を背負うと、同年のリオデジャネイロ五輪にも出場し、大会後にA代表デビューも果たした天才肌のゲームメーカー。日本代表でも主役になれる実力と才能を持ちながら、2019年以降に度重なる故障に苦しんできたが、今年6月26日の第20節・湘南ベルマーレ戦で約1年ぶりのリーグ戦出場を果たしすと、この日は今季2度目のスタメン出場となった。
そのプレーぶりに惚れ惚れした。4-2-3-1の2ボランチの一角に入った大島は、抜群のポジショニングからさまざまな場面に顔を出してボールを受けると、中盤の低い位置から長短織り交ぜたパスで攻撃のリズムを作り、時間と空間を操りながら攻撃を活性化させた。