ユベントスが新シーズンのホームユニフォームを発表した。「月面」に新しい着想を得ながら、原点回帰したデザインに、世界中のファンが歓喜の声を上げている。
イタリアの名門が、復活へののろしを上げる。セリエAで最多優勝回数を誇りながら、2019-20シーズンを最後にスクデットを掲げていない。昨季はコッパ・イタリアで3シーズンぶりのタイトルを手にして、新シーズンはさらなる栄光の獲得へと動き出す。
新監督に就任したのは、元イタリア代表のチアゴ・モッタだ。ブラジルで生まれ育ったが、バルセロナやインテル、パリ・サンジェルマンといった欧州のビッグクラブでプレーし、アッズーリの一員としてワールドカップにも出場した。引退後は指導者の道へと進み、昨季はジェノアを5位へと導き、UEFAチャンピオンズリーグ出場権ももたらした。
元名手にして名監督という希有な存在であるモッタ監督は、これまでユベントスに所属していたことはない。だからこそ、新たな化学反応が起きることが期待されている。現地時間7月16日には新シーズンのホームユニフォームが発表されたのだが、そのコンセプトはユーべとモッタ監督の出会いを象徴するかのようだ。
ユーべが思い描くのは、開拓者精神の発露である。新ユニフォームは、その究極の象徴である月面着陸に着想を得ているという。「一人の人間にとっては小さな一歩かもしれないが、人類にとっては大きな飛躍である」。人類初の月面着陸を成し遂げたニール・アームストロングの名言とともに、クラブはSNSに新ユニフォームを紹介する動画を投稿した。
その中で公開されたユニフォームは、原点回帰したかのように非常にシンプルな白と黒のストライプ。だが、よく見ると、その表面には月の地表のような模様が透かしでデザインされている。これは、自分たちの限界を突破して新たな地平を切り開くとの、開拓者精神が込められているという。