■日本のストロングを前面に
藤田がチームをけん引していれば、パラグアイ戦のような多彩な攻撃、ゴールパターンを今後も見せられるのではないだろうか。さしあたって倒さなければならないのが27日(日本時間28日早朝)のマリ戦(ボルドー)だ。ご存じの通り、日本は3月にマリと京都でテストマッチに挑み、1-3で敗戦。相手の屈強なフィジカルと球際や寄せの激しさを前にボールを思うように持てず、リズムを作れないまま敗れている。
藤田はこの時は後半31分から出ただけだったが、次は今大会の命運を左右する大一番だけに、彼や山本、斉藤、三戸ら主要選手たちは連続先発するだろう。3月の試合で唯一の得点を挙げた平河悠(ブリストル)が右足負傷でどうなるか微妙なところは気になるが、サイドで推進力を発揮できる藤尾や佐藤恵允(ブレーメン)もいる。さらにはバックアップメンバーの山田楓喜(東京V)のような異なるタイプの選手も使おうと思えば使える状況だ。
そこは大岩剛監督の判断次第だが、連動性や流動性、攻守両面のハードワーク、守から攻への素早い切り替えといった日本のストロングを前面に押し出して勝負していくしかない。