J1の東京ヴェルディが、3rdユニフォームを発表した。その独特な色合いが、早くも多くの人を引きつけている。
新たな時代に入ろうとしているのかもしれない。Jリーグは昨年、スタートから30周年を迎えた。1993年に10チームで始まったリーグは今や、3部まで含めて60クラブまでに拡大している。時間の経過とともに、さまざまな積み重ねが、新たな表情を見せるようになっている。
ものすごい勢いで成長を続けるリーグだが、1周回って、懐かしくも新しいサイクルに入ろうとしている面もある。今季はオリジナル10の一角である東京Vが、16年ぶりにJ1へと復帰。かつてとはまた違う魅力を発し、新旧のファンを引きつけている。
Jリーグが始まった当初の東京V(当時、ヴェルディ川崎)は、スター軍団として知られていた。ラモス瑠偉氏や三浦知良ら日本代表選手を多く擁して観る人を楽しませていたが、現在のチームには違う魅力がある。伝統あるアカデミーからの選手の輩出に加えて、他クラブから成長が楽しみな若手を獲得。選手育成に定評と実績のある城福浩監督の下、積極的かつ挑戦的なスタイルで、見る人を引きつけているのだ。
その東京Vが、さらにアグレッシブな姿勢を披露した。7月5日に3rdユニフォームを発表したのだが、そのセンスが多くの人の目を引きつけている。
まず目に飛び込んでくるのは、その独特なカラーリングだ。東京Vは「グレイッシュグリーン」と表現している。ヴェルディと言えば緑が思い浮かぶが、これまでにない風合いのグリーンを発表することに成功しているのだ。