6月30日、J2リーグ第22節が行われ、ジェフユナイテッド千葉が2−1で鹿児島ユナイテッドFCに勝利した。その先制点となったMF田口泰士の“ノールックヒール弾”が反響を呼んでいる。
シーズン折り返しから1勝1敗で迎えた本拠地フクダ電子アリーナでの一戦。33歳とすっかりベテランとなった田口は、4−4−2の2ボランチの一角としてスタメン出場した。だが、立ち上がりから相手の圧力の前に後手を踏んだ千葉は、前半16分に福田望久斗に先制点を奪われて追いかける展開となった。
その後も苦しい時間帯が続いた中で迎えた前半37分だった。千葉は自陣から前線にロングボールを送り込み、相手DFが処理を手間取った隙を突いてカウンターを発動した。前線の攻撃陣に続いて後方から押し上げた田口は、右サイドからのボールを一度、ワンタッチで左サイドに叩いた後にボックス内に侵入した。
そこからボールは後方へ。そして2ボランチのもう一人であるMF小林祐介が中央からロングシュートを放つと、そのボールに対して田口が背中を向けた状態から右足ヒールでの絶妙のタッチで軌道を変え、ゴール左へと流し込んだのだ。