■夏の補強の動向

 クラブ側ももちろん7月8日からオープンする夏の移籍市場で補強を考えているはず。現状、植田直通関川郁万しかいないと言っても過言ではない手薄なCBはもちろんのこと、SB、ボランチ、FWのところは足りない印象が強い。そのあたりを的確に補える人材が数人取れれば理想的だ。

 だが、かつてのように「鹿島へ行って代表を目指したい」と思う選手が減っているのは気がかりだ。同じJ1トップクラブからオファーが来た場合、今の若い世代は都心に近く、環境面にも恵まれている川崎フロンターレ浦和レッズ、横浜、町田あたりを選ぶ傾向が強まっている印象もある。

 その現実を直視しつつ、鹿島のフロントはどんなアクションを起こすのか。そこも含めて、7月の動向を注視していきたいものである。

(取材・文/元川悦子)

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