J2の大分トリニータが、欧州移籍が決まったサッカー日本代表DFへエールを送った。その際に明かされた秘話と幼少期の写真に、ファンの驚きと感動の声が上がっている。
またひとり、サムライがヨーロッパへと旅立つ。セレッソ大阪が6月21日、DF毎熊晟矢のオランダ1部AZアルクマールへの完全移籍が決まったと発表したのだ。
毎熊は2020年、「地元」のV・ファーレン長崎でプロキャリアをスタートさせた。チームをJ1へと導くことはできなかったものの、FWから右サイドバックにコンバートされると、2シーズン後に個人昇格。完全移籍したC大阪でもすぐさま主力となり、昨年8月には日本代表入りを果たした。こうして見事に花を咲かせ、ついにヨーロッパからのオファーを勝ち取った格好だ。
2つのJクラブなどで成長した毎熊だが、実はもう1つ、お世話になったJクラブがある。サッカーボールを蹴り始めたクラブ、大分トリニータである。
リーグやクラブのプロフィールでも出身地は長崎県とされているが、C大阪のプロフィールページでのインタビューで、大分で生まれ、小学校に上がる前まで過ごしていたことを自ら語っている。その際に明らかにされていたのが、幼稚園の頃に大分のスクールに入ったという事実だった。大分の試合を観戦に行き、「カッコいいな。こういう人たちになりたいな」と本格的にサッカーを始めるきっかけになったと語っている。
今回の毎熊の欧州移籍の一報を受け、古巣である大分も祝福した。クラブのSNSで、スクールに通っていた時代の毎熊の写真と秘話を紹介したのだ。
投稿によると、毎熊はかなりサッカーにのめり込んでいたようだ。「ほぼ毎日練習にやってくるため『まいにち晟矢』と呼ばれていた」と、当時を知るコーチのコメントが紹介されている。
その投稿に添えられているのが、スクール時代の写真。3人ずつ2列に並び、少し緊張した面持ちで子どもたちが写真に収まっている。