「形に固執し過ぎない」ことで得点が生まれる
77分、途中出場のブライアン・リンセンが、右サイドからの武田英寿のクロスを頭で合わせて1点を返す。
C大阪の守備陣は完全にリンセンをフリーにしてしまっている。
ディフェンダーは、常に相手を手の届く場所においておかなければならない。なおかつ、C大阪のディフェンダー陣はボールウォッチャーになっており、リンセンの動きを見ていない。
浦和は同点弾を狙って攻撃力を高めるが、C大阪は最終ラインを5枚にして守備を固める。
結局、「数多くチャンスを作るが得点を奪えない」浦和が1-2で敗れることになった。
武田からのクロスを決めたリンセンのプレーのように、シンプルな攻撃も有効である。あまりに形に固執し過ぎると、「数多くチャンスを作るが、得点を奪えない」現象から浦和は抜け出すことはできない。
次節の浦和の相手は、直近5試合負けなしで2位の鹿島アントラーズである。浦和にとって、リーグ後半戦の最初の山場を迎える。この試合での勝敗は今シーズンの流れを決める戦いになるだろう。