■ルーカス・フェルナンデス「FKが決まった!」
42分にルーカス・フェルナンデスがハーフウェーラインを少し越えた場所からフリーキックを決める。
この場面は、ゴールキーパー(以後、GK)の西川周作がポジショニングを2~3歩前にとっていた。
浦和は、一列のゾーンで守備しつつ、相手のキーマンにマークをつける。
西川は、GKとディフェンダーの間にボールが蹴られると予想して、少し前めにポジショニングして準備をしていた。それもファーサイド寄りに蹴るだろうと考えた。
しかし、フェルナンデスのキックはニアサイドに来たので、ボールに触れなかったのである。
47分には、左サイドに流れたボールにレオ・セアラが追いついて、佐藤と1対1になる。
セアラは佐藤の股を抜いてボールを転がして、一気にゴールに向かう。西川がボールを弾いて事なきを得るのだが、追加点を奪われかねない危険な場面だった。
センターバック(以後、CB)がサイドにケアに行った場合、自分がいたポジションが空いてしまうので、味方が自陣に戻ってくる時間を稼がなければならない。
佐藤は、右足を出してボールを取りにいっている。ここは、無理にアクションを起こさないで、辛抱強く対処するべきである。