大住良之の「この世界のコーナーエリアから」 第140回 【Jリーグに「改善してほしい」色ルール違反】(2)野澤大志ブランドン「規則」逸脱と味スタで起きた「深刻」事件の画像
黄色いユニフォームが良く似合う野澤大志ブランドンだが…。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト大住良之による、重箱の隅をつつくような、「超マニアックコラム」。今回のテーマは「これはルール違反ではないのか?」。ベテラン記者がJリーグ、そして日本サッカー界に一石を投じる――。

■味の素スタジアムで「深刻な事態」

 さて、その翌日、6月16日に味の素スタジアムで見た試合では、もっと深刻な事態が起こっていた。公衆の面前で裸になるのが可か不可かというような問題ではない。「ルール違反」状態で試合が行われていたのだ。

 試合はFC東京×ジュビロ磐田。ユニフォームはFC東京が青赤のシャツに青パンツ、青ストッキング、磐田は全身白。こうした配色は非常に見やすくていい。問題はGKだった。FC東京の野澤大志ブランドンが全身黄色、磐田の川島永嗣は全身黒のウェアを着用していた。何が問題かって? 山本雄大主審。五十嵐泰之副審、船橋昭次副審、そして酒井達矢第4審判の4人が、黄色のシャツを着用していたのである(パンツとストッキングは黒だった)。

 ファンやメディアの目には触れないが、スタジアム外の専用車両に設けられたVOR(VARオペレーションルーム)でVARを担当する2人のレフェリー、鶴岡将樹氏と熊谷幸剛氏も、ピッチ上の4人のレフェリーと同じ黄色のシャツを着ていたはずである。

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