「何とか1-0のまま新に繋げたかったです。自分が(試合から)出るときに追いつかれちゃったんで、そこはちょっと悔やまれます」
アルビレックス新潟との試合後にこう唇をかみ締めたのは川崎フロンターレの小林悠だ。当初の予定より長い出場時間となった小林の戦う姿勢について筆者が話を振ると、自身のプレーを誇るのではなく、山田新にリードした状態でゲームを渡せなかったことを悔やんだのだ。
久々の試合出場となった小林は、もともと45分か60分の出場を見込んでいた。そして、その交代する相手は山田新。しかし、小林は実際には66分間プレーした。そして、その交代直前の61分にフロンターレは同点弾を決められている。
ピッチに座り込んで交代を要求した小林だが、けっして負傷などではない。久々の試合出場で、足の複数個所をつってしまったからだ。
鬼木達監督が当初の予定よりも時間を伸ばしたのは、攻撃面での手応えもあったからだろう。「シュート場面もチャンスもけっこう作れてましたし、前回、神戸戦で(シュート数が)少なかったっていうのはみんな分かってたので、攻撃的にっていう姿勢は見せられた」と小林が振り返るように、闘志をしっかり出してゴールに迫っていた。