【”固定メンバー”で躍進のJ1鹿島が持つ「2列目の選手層と明確な課題」(2)】2列目がゲームチェンジャーであるがゆえのクローズする難しさ……リズムを整えられる選手がカギにの画像
鹿島アントラーズの仲間隼斗、名古新太郎、師岡柊生 撮影:中地拓也

 鹿島の2列目は浦和戦でスタメン起用された師岡柊生、名古新太郎仲間隼斗の3人に加えて、第一のジョーカーであるチャヴリッチ、スピードスターの藤井智也松村優太、テクニカルな樋口雄太、復帰してきたキャプテンの柴崎岳、さらに浦和戦ではベンチ外だったギリェルメ・パレジや土居聖真といった選手たちがいる。

 師岡柊生はこれだけタレントがいる中で、スタメンで出続けている理由について「1対1の仕掛けだったりハードワークだったり、1対1の強さを評価されてるのかなと思います」と語る。そうした高強度なタスクを日々のトレーニングから、しっかりとポポヴィッチ監督にアピールできている3人ということだろう。

 スタメンはバックラインやボランチと同じく、固定的になりつつある2列目の3枚だが、ほぼ例外なく、試合の途中でメンバーチェンジするのにはいくつか理由があると考えられる。鹿島の中でも選手層が充実したセクションであること、スタイル的に攻守両面での消耗が激しいセクションであること。そして、もう1つが後半にギアを上げる、ゲームチェンジャーとしての役割を担っていることだ。

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