【”固定メンバー”で躍進のJ1鹿島が持つ「2列目の選手層と明確な課題」(1)】浦和戦の先制点から見る師岡、名古、仲間の3人がファーストセットである理由……10試合連続スタメンの画像
鹿島アントラーズの仲間隼斗、名古新太郎、師岡柊生 撮影:中地拓也

 鹿島アントラーズは埼玉スタジアム2002で浦和レッズと2−2で引き分けた。ポポヴィッチ監督も「前半の出来は非常に良かったと思いますし、私も日本に長くいますが、質の高い、賢さ、したたかさを見せた前半だった」と振り返る内容で、幸先よく2点のリードを奪ったが、終盤に投入された武田英寿の2得点で追い付いかれて、最後はあわや逆転という状況を招いてしまったことは良くも悪くも現在の鹿島を象徴しているかもしれない。

 それでも前半戦の折り返しで、首位と勝ち点2差の2位。ポポヴィッチ監督の1年目としては上々の滑り出しで、悲願のリーグ優勝も十分に狙って行ける位置にいる。

 その鹿島を力強く支えるのがGK早川友基、センターバックの植田直通関川郁万、サイドバックの濃野公人と安西幸輝、ボランチの佐野海舟Jリーグの”デュエル王”知念慶、そして前線に君臨する鈴木優磨。この8人はほぼ固定で起用されており、安定したパフォーマンスのベースになっている。

  1. 1
  2. 2
  3. 3