14分の神戸の先制ゴール「問題なのは岩尾のプレー」
14分に神戸は先制点を挙げる。クロスがニアサイドに送られて、左センターバック(以後、CB)のマリウス・ホイブラーテンが相手と競り合う。
ここでホイブラーテンがクリアしていれば問題はなかったのだが、相手がバックヘッドでペナルティエリア中央に高いボールを送り込む。
大迫がさらにボールを頭で流すと、佐々木が少しボールに触れて、井出へのパスになる。井出は思い切り右足を振ってシュートを決める。
まず、ホイブラーテンがなぜクリアできなかったのかと言えば、最初のクロスがホイブラーテンにとって低い位置だったので、このまま強くあたりにいけば、相手を倒してファールになる可能性があった。フィジカルで相手を圧倒できたのだが、それほど強く当たりにいけなかったのだ。
問題なのは岩尾憲のプレーにある。大迫が頭でいっているのに、岩尾は足を出してクリアしようとしている。それによって対応が遅れ、競り合うことができていない。
この場面で大迫と競り合わないと、相手にチャンスを作られてしまう。浮いているボールだったので、岩尾も頭でクリアしにいって欲しかった。強く行くとファールになる可能性もあったので、難しい対応だったのだろうが。
ファーストボール、セカンドボールで処理を誤ると、相手に得点チャンスを与えてしまう。浦和にとってはもったいない失点だった。
続いては、61分の浦和の同点シーンを見ていこう。