■エース北川のダメ押し弾で6連勝!
清水の2点目は、そのドウグラス・タンキから生まれた。後半に突入した56分、MF宮本航汰からのふんわりとしたクロスを、DFと競り合いながらヘディングでプッシュした。このブラジル人FWは15年に群馬でプレーしており、古巣相手の移籍後初ゴールとなった。
その後は群馬にやや押し込まれる場面もあったが、2対0のまま試合を進めていく。90分にはCB住吉ジェラニレショーンのパスから、右ウイングバック北爪健吾がDFラインの背後を突く。ゴール前への丁寧なクロスは、途中出場の北川が落ち着いてプッシュした。北川のシーズン7点目がダメ押しとなり、清水は3対0で勝利をつかんだ。
試合後のフラッシュインタビューに応じた秋葉監督は、「また戦いかたの幅がひろがった」と話した。乾をトップ下に配する4-2-3-1を主戦術としてきたが、北川とカルリーニョス・ジュニオを2トップに配する4-4-2でも結果を残してきた。さらに加えて、この日の3-4-2-1である。指揮官の言葉にもうなずけるところがある。
北川が好調を維持しているだけでなく、ドウグラス・タンキが1得点1アシストの結果を残したことで、秋葉監督は嬉しい悩みを抱えることとなった。ドウグラス・タンキはDFを背負ってもボールを収められるので、相手がハイプレスをかけてきたら彼へロングボールを蹴ることができる。プレス回避の逃げ場になってくれるのだ。
これで清水は6連勝となった。秋葉監督が求めた大型連勝を、どこまで伸ばせるか。現在のチーム状況を見れば、J2でのクラブ記録の9連勝も視野に入ってくる。