Jリーグの歴史に刻まれるであろう“スーパーロング弾”が生まれた。
5月3日、ベスト電器スタジアムで行われたJ1リーグ第11節、アビスパ福岡対ガンバ大阪の一戦だ。ゴールデンウィーク後半初日、気温22.9度、1万791人の観客が見つめる中で試合が開始されると、0−0で迎えた前半22分だった。
それまで防戦一方だった福岡が自陣でボールを持つと、イラン出身FWシャハブ・ザヘディに渡る。すると、ザヘディは右足でワンタッチした後、迷うことなく左足を振り抜いた。
まだセンターラインより随分と手前の位置、ゴールまでは約70mという距離があったが、勢い良く舞い上がったシュートはそのままゴールへ一直線。ペナルティーエリアより前に出ていた相手GK一森純が踵を返して必死に戻るも、シュートはその頭上を越え、ワンバウンドしてゴールネットを揺らした。
相手GKのポジショニングを見逃さず、何よりも推定距離70mを利き足ではない逆足で決め切った超ゴラッソ弾。今季開幕後の3月に福岡に加入したザヘディにとっては、今季リーグ戦出場8試合(スタメン7試合)での6得点目となった。