■最大の敗因「シュートを枠に飛ばせない」FW陣
1点をリードされた日本は、試合終盤に再三韓国ゴールに迫ったものの、決定的チャンスにもシュートが枠を捉えられず、終了間際、97分の佐藤のヘディングはゴールポストに嫌われた。
CKの場面で大外の選手をフリーにしてしまった守備のミスも痛かったが、やはり、あれだけチャンスを作りながら、1点も決められなかったことが最大の敗因だ。相手GKのファインセーブにあったのは仕方ないかもしれないが、フリーの場面でシュートを枠に飛ばせなかったのは攻撃陣の責任だ。
「テクニックや戦術的な多彩さがあり、チャンスはたくさん作れるが、決定力が不足」というのは、日韓戦だけではなかった。グループリーグ3試合を終えて、日本の得点はわずかに3(失点は韓国戦の1点のみ)。試合内容を考えれば、その倍くらいのゴールが生まれていても不思議はなかった。
3ゴールの得点者は中国戦の松木、UAE戦の木村誠二と川崎颯太。いずれもMFかDFだ。
もちろん、どこからでも点が取れるのは悪いことではない。しかし、FWの得点が1つもないのは、やはり物足りない。