■17歳西原がクラブ最年少弾!!

 今シーズンの清水は、先制した試合で6勝1分、ホームで3勝1分の成績を残している。エース北川が2点目をあげたことで、勝利がぐっと近づいてきたが、65分に失点してしまう。選手交代で攻撃のギアをあげてきた仙台にやや押し込まれ、清水の秋葉監督も69分と72分に2枚替えをする。72分の交代をきっかけにシステムを3-4-2-1に変更し、81分には北川からFWドウグラス・タンキにスイッチして攻撃的な姿勢を強める。

 そして迎えた84分、途中出場のMF西原源樹がペナルティエリア内左から右足でゴールネットを揺らす。右SB、ボランチ、右CBの中間でパスを受け、クラブ史上最年少となる17歳4か月4日でリーグ戦初得点をゲットした。ボールを受けた瞬間に前へ持ち出し、迫る相手を股抜きでかわして、すぐにシュートモーションに入り、コントロールされたシュート。素晴らしい得点だった。

 清水はこのまま3対1で試合を終わらせたいが、後半アディショナルタイムに失点をしてしまう。シーズン3度目の3得点で勝点3を奪い、3連勝を達成したのは評価できるが、終盤の失点はもったいない。J1自動昇格圏でフィニッシュするには、失点を減らしていく必要がある。リードした後の失点が「悪い習慣」にならないためにも、ディフェンスの意識をいま一度引き締めるべきだ。

 試合後の秋葉監督は「こんなにハラハラするんだったら、もっとスッキリ勝ちたかったですけど、相手も必死に最後の最後まで諦めずにやってきました。それ以上の走力とかクオリティ、仙台さん相手に3点取って見せた選手、スタジアムの空気感、すべてが素晴らしかったです」と振り返った。

 次節は2位のファジアーノ岡山とのアウェイゲームだ。またしても重要な試合となる。次節からはゴールデンウイークの連戦ということも踏まえて、指揮官は「去年もそうですけど、ここから連勝が伸びないことが多い。ここからは総力戦になると思っていますから、全員の力を持って、必ず大型連勝したいと思っています」と、語気強く語った。

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