豪快ゴールと相反したあまりの初々しさにファンが沸いている。
4月20日に行われたJ2リーグ第11節で、清水エスパルスが本拠地IAIスタジアム日本平で、ベガルタ仙台を3―2で下した。この試合の決勝点を決めたのが、高校3年生の17歳MF西原源樹だった。
2006年12月16日生まれ、清水ユース所属の西原は、今季開幕から2種登録でトップチームに帯同しており、2月25日のロアッソ熊本との開幕戦でクラブのリーグ最年少出場記録を更新した。その後、前節までの10試合中8試合(スタメン1試合)に出場し、日本代表MF三笘薫を彷彿とさせる左サイドからの切れ味鋭いドリブルで期待感を高めていた。
そしてこの日、後半24分から途中出場すると、迎えた後半38分だった。ドウグラス・タンキのシュートの跳ね返りからの2次攻撃で、ペナルティーエリア左角でボールを受けると、鋭い切り返しでDFを剥がして右足で逆サイドネットを揺らし、クラブの最年少記録を塗り替える17歳4カ月4日でのJリーグ初ゴールとなった。
その記録とともに注目されたのが、試合後のヒーローインタビューだった。マスコットキャラクターの「パルちゃん」のイベントデーということもあって、パルちゃんのカチューシャを付けてカメラの前に姿を現した西原は、インタビュアーからの質問に終始、照れ笑いを浮かべて目をキョロキョロさせながら非常に初々しい受け答え。「めちゃめちゃちゃ嬉しかったです!」などと語った中、スタンドのファンからも「がんばれー!」の声が飛んだ。