現地時間4月19日、イタリア1部セリエA第33節が行われ、ラツィオが1−0でジェノア戦に勝利。悩めるシーズンを過ごしていたサッカー日本代表MF鎌田大地の絶妙なアシストと渾身のガッツポーズが脚光を浴びている。
今季加入したラツィオで補強の目玉とした期待された鎌田は、マウリツィオ・サッリ監督のもとでは力を発揮できずに不遇の時を過ごしたが、イゴール・トゥドール新監督のもとでは序列が変化した。新体制初戦となった3月30日の第30節のユベントス戦でリーグ戦11試合ぶりの先発出場を果たすと、この日が4試合連続でスタメン出場となった。
3-4-2-1の左ボランチに入った鎌田は、前半から積極的にボールに絡んだ。そして迎えた後半22分、中盤右サイドでボールを持って時間を作ると、タッチライン際の味方へし、自ら前線のスペースに駆け上がる。そこにMFフェリペ・アンデルソンから斜めのパスが送られると、鎌田はボックス内のポケットからワンタッチでマイナスに折り返し。走り込んだMFマティアス・ベシーノがスルーした後、完全にフリーとなったMFルイス・アルベルトが右足でゴールに蹴り込んだ。
すると、ゴールが決まった瞬間、ゴール裏の位置にいた鎌田は右拳を握り締めて渾身のガッツポーズ。試合を中継したDAZNで実況した八塚浩アナウンサーは「ゴール裏の鎌田の気持ちがこちらに伝わって来るようです」と伝えた。