ポルトガル1部でプレーする相馬勇紀が、今季3点目を決めた。強烈なシュートはもちろん、対戦したGKにも注目が集まっている。
相馬がヨーロッパに戦いの場を移してから、1年以上が経過した。当初は半年間の期限付き移籍で名古屋グランパスを離れる予定だったが、さらに1年の契約延長が決定。今季もカーザ・ピアでプレーを続けている。
開幕戦からスタメン出場したが、リーグ戦初得点は現地時間1月8日の第16節まで待たねばならなかった。2月半ばからは、ベンチスタートが増えていった。
久々の先発機会をつかんだのが、現地時間4月14日の第29節ポルティモネンセ戦だった。8試合ぶりのスターティングメンバ―入りで、実力を示す大事な機会となった。
相馬とカーザ・ピアにとっては、苦しい展開となった。開始26分までに、ホームのポルティモネンセに2点をリードされてしまったのだ。
一方、相馬にとっては良いチャンスとも言えたかもしれない。苦境で力を発揮することができれば、評価はさらに高まるはずだからだ。
その気持ちを足に乗せた。前半34分、左タッチライン際でボールを受けた相馬は、果敢に仕掛けた。ボックス左から急加速でカットインすると、そのまま右足を振り抜いた。ボールは相手DFに当たったが、相馬の気持ちが押し込んだかのようにゴールネットに吸い込まれた。