■ニュージーランドで「ブルゴーニュ」に遭遇
昨年の8月に女子ワールドカップの観戦のためにニュージーランドを訪れました。日本代表(なでしこジャパン)が首都のウェリントンでスペインと対戦するので、僕もウェリントンに泊まっていました。
ウェリントンは、首都といっても小さくて自然豊かな街でした。国会議事堂から歩いて5分ほどのホテルに泊まったのですが、周囲は緑に囲まれ、丘の上からウェリントン湾を見下ろせました。スタジアムまでも歩いて20分。とても便利なところでした。
ニュージーランドは最近、ワイン産業に力を入れています。ウェリントン近郊にも有名なマーティンボロというワインの街があり、土壌や気候がフランスのブルゴーニュ地方に似ているというので、ブルゴーニュと同じピノ・ノワールというブドウ品種の赤ワインや、ソーヴィニヨン・ブランの白ワインで有名です。
そのウェリントン市内中心部にある「ハドソン」というパブを見つけました。
近くの大企業で働くサラリーマンが仕事帰りに飲んで帰る、そんな雰囲気のパブでした。
そして、ワインリストを見たとき、僕が思い出したのが、あのボルドーのレストランのメニューでした。
ワインの種類がとても多く、分厚いリストになっていたのです。高級なワインから、お手頃なワインまで。ニュージーランド各地のさまざまなブドウ品種のワインが並んでいました。
25年前の僕とは違って、今はワインについての知識も多少あります。ウェリントン近郊のワインを中心に、赤、白、ロゼを含めて、さまざまな産地のさまざまな品種のワインを試していきました。おかげで、ウェリントンには6泊したのですが、「ハドソン」にはなんと3日も通ってしまうことになりました。