【J2「一進一退」】ベガルタ仙台、MF相良竜之介の「完璧コントロール決勝点」で逆転勝ち 「守備→攻撃」森山監督の強化法が奏功【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
見事な決勝点を決めた仙台MF・相良竜之介  撮影/中地拓也
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■無敗の仙台はアウェイで横浜FCに先制されるが…

 半歩前進、というところか。

 J2リーグ第7節は3月30日に第7節が開催され、6位のベガルタ仙台は3位の横浜FCとのアウェイゲームに挑んだ。ともにJ1昇格候補にあげられており、ここまで仙台は2勝4分の負けなしで、横浜FCは3勝2分1敗である。

 仙台は“産みの苦しみ”を味わっている。今シーズンから指揮を執る森山佳郎監督のもとで、まずは過去数年の課題となっていたディフェンスを改善した。ここまで6試合で失点はわずかに「2」で、4試合連続でクリーンシートを達成している。GK林彰洋からダブルボランチまでの7人のブロックは、スタメンがほぼ固まってきた。

 ディフェンスが計算できるようになってきたら、次は攻撃だ。2列目両サイドと2トップの4人は、試行錯誤が続いている。スタメンを見ると、今節を含めて同じ組合せが1度しかない。この試合では開幕節以来となるFW中山仁斗とFW中島元彦の2トップを選び、右MFに郷家友太、左MFに相良竜之介が起用された。郷家は2試合連続、相良は2試合ぶりのスタメンだ。

 横浜FCは2連勝と調子をあげてきた。仙台からすれば、守備に軸足を置いた展開は想定内だ。実際に敵陣でプレーする時間は限られるものの、危ない場面を作らせることはない。失点のリスクがあるとすればセットプレーだったのだが、39分に左CKの流れから先行を許してしまう。クリアボールを横浜MF中野嘉大に蹴り込まれたのだった。

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