3月30日、J1リーグ第5節が行われ、U等々力で川崎フロンターレがFC東京を迎えて戦った。川崎が3-0と完勝したこの試合での、初出場ルーキーのプレーが話題となっている。
開幕戦こそ勝利したもののその後の3試合で敗戦しており、負けられない状態で代表ウイーク明けの試合を迎えた川崎。“多摩川クラシコ”と呼ばれる伝統の一戦ということもあってさらにプレッシャーがかかったが、前半34分にキャプテン・脇坂泰斗が先制。幸先よく試合を進める。
その後も川崎がチャンスを迎えるものの得点を決めることができず、リードは最少得点差。追加点が欲しい中で、それをもたらしたのは山内日向汰と山田新の後半37分に入ったコンビだった。
左の高い位置にあったスペースに高井幸大が浮き球のパスを送ると、それを回収したのは山内。2001年生まれで現在22歳の山内は、今季からトップチームに昇格。川崎下部組織から桐蔭横浜大学を経由しての“復帰”だった。そしてこの試合が初めてのリーグ戦出場に。
そんな記念すべき試合でチャンスを得た山内は、ボールを持ってペナルティエリアに左から侵入。相手選手と対峙したルーキーは、中に入る動作を見せたうえで鋭い切り返しを見せる。そして縦に抜け出すと、左足で折り返す。それを山田新が中で合わせてチーム2点目が決まったのである。