Jリーグから羽ばたいた2人の選手の、スイスでの「”一肌”脱いだ付き合い」がSNSで公開された。鍛え抜かれた体の披露と、新天地での溶け込み具合に、ファンが歓喜の声を上げている。
スイスの地で、2人のサムライがチームメイトとなった。常本佳吾と西村拓真が、スイスのセルベットFCで共闘しているのだ。
先に加入したのは、常本だった。プロ3年目を迎えていた昨年の7月、完全移籍でセルベットに加わった。鹿島アントラーズで指導を受けていたレネ・ヴァイラー監督と、スイスの地で再会する形になった。
西村にとっては、2度目の海外挑戦だ。2018年にベガルタ仙台からロシア1部のCSKAモスクワに完全移籍した。2020年にポルトガルのポルティモネンセに期限付き移籍したが、ほどなくして新型コロナウイルス感染拡大に伴い、Jリーグ復帰を決意。仙台に戻った後、横浜F・マリノスへと移籍し、日本代表入りも果たした。今季もJリーグでプレーすると思われていたが、急きょ期限付き移籍でのセルベット行きが決まった。
リーグへの登録が遅れていた西村だが、ついにデビューの時が訪れた。しかも、最高の舞台が用意された。2位セルベットが勝点7差で追う首位ヤング・ボーイズとのアウェイゲームに臨んだのだ。
西村と常本は、そろって先発出場。常本はフル出場、西村は71分までのプレーで、1-0の勝利に貢献。ヤング・ボーイズとの勝点差を4に縮め、逆転優勝の可能性を広げている。
2人はピッチ外でも、チームになじんでいるようだ。クラブのSNSでは、スタッフと選手が歓喜を爆発させる様子が動画で投稿された。そこでは、日本人選手2人も一緒になって喜んでいる様子が確認できる。