■2桁得点と自分の表現の両立
だからこそ、目標も明確にしている。「今年は本当に2桁(得点を)狙いに行って、結果に強くこだわっていきたい」と話し、「どんなポジションでも自分を表現できれば」とも誓っていた。
実際、沖縄キャンプでは複数のポジションをこなしていたが、その役割によって求められるものも違う。その両立は簡単なものではないだけに、どちらを優先したいかを聞くと、「どっちもやりたいです」と言い切るほどだった。
そして、個人の目標だけでなく、チームとしての目指すべき姿も力強い。「タイトルの部分も絶対に他のチームに負けたくないですし、やっぱ自分たちが喜んでいる姿を見せたい。全部のタイトルを取りたい」と意気込んでいた。
26日の練習でコンディションもかなり戻っていることを強調した遠野は、沖縄キャンプからの絶好調さも含めて、その要因を「毎日と言ってもいいほど体は動かしてました」とオフの過ごし方を明かす。「職業病といいますか、動いてた方が体のリズムがいい」と説明するように、昨年末のACL後もトレーニングに身を投じていたという。
「なんかそわそわしちゃうんですよね、休んでると」とも話していた遠野だが、それでもこのオフには家族とハワイで完全リフレッシュする時間を設けた。「いるだけで楽しい」という南国で、シーズン中には避けている「結構ジャンキーで、シーズン中にはあんまり食べれないかった」食事を、「すごい量を罪悪感とともに食べてました」と笑顔を見せていた。