2月26日、川崎フロンターレが公開練習を行った。この日、ピッチの上で久々にすべてのメニューをこなしたFWの2選手がいた。小林悠と遠野大弥だ。
「問題なくやれてますし、若い奴らと居残り組とのきつい練習をしてるんで」
現在のコンディションを聞かれると、こう自信を見せたのは現在36歳の小林。昨年末に行われた柏レイソルとの天皇杯決勝で左足のふくらはぎに肉離れを起こし、沖縄キャンプには途中から参加。復帰後に再発したことでチームから離れていたが、この日、ついにトレーニングのフルメニューを消化した。
この日は軽快な動きを報道陣とサポーターの前で披露。あとは試合勘だけという段階まで来ているが、「なるべくそれに近いような練習をたくさんやれている」と話し、先発するであろう大先輩・川島永嗣の名前を出して、「永嗣さんが取れないところをしっかり打てれば入ると思うんで、良いコースを狙ってチャンスがあれば打ちたい」とホーム開幕戦となる3月1日のジュビロ磐田戦にも意欲を見せる。
小林にとって川島は、川崎フロンターレに入団した際に半年だけチームメイトとしてプレーしており、「代表のキーパーっていう感じ」と率直な気持ちを明かしつつ、「威圧感っていうか、体のデカさと声の大きさはやっぱすごいなって思いました」と圧倒された過去を振り返る。